Ingressアノマリーもアクセシビリティへの配慮をしてほしい
5月18日(土)に那覇で開催されていたIngressのアノマリーイベント、Burried Memories 那覇に参加しました。ぼくはアノマリーが大好きなので日本国内でのアノマリーは欠かさず参加していて、たまに海外のアノマリーにも参加しています。
レアバトルビーコンやシャードの発生に大きな偏りがあった
今回は那覇空港からゆいレールで3駅の奥武山公園にいたのですが、シャードが通して発生しなくて終盤はRBB(レアバトルビーコン)も発生しませんでした。どうやら偏って発生していたようでした。ちょっと物足りなりかったのですが、大半はターゲットやRBBで戦うことができたので楽しめました。
しかし、終わったあとに北の方にいたエージェントに話を聞いたところ、由々しき問題が起きていたことを知りました。北側は一度しかRBB発生しなかったところがあったそうです。シャードは発生しなかったそうです。
これはアクセシビリティ上、大きな問題だと言えます。
何もないなら、移動すればいい → できない人たちもいる
RBBやシャードが近くにないなら、場所を移動すればいいと考える人もいるでしょう。しかし、杖をついている、車椅子であるなど、移動で制限がある人たちはそう簡単にはいきません。
移動に困難を抱えている人は、アノマリーに参加できなかった可能性があります。
車やタクシーを使えばいいんじゃないか、という意見もあるかもしれません。しかし、車は事前に準備する必要があります。タクシーの場合はお金もかかりますし、読んでから乗り込むまでにも時間がかかります。
移動している間に、向かっている先にあるRBBやシャードは消えてしまって、次は元々いたところで発生するかもしれない。そう考えると移動には踏み切りづらいです。移動が容易い人でも同様に考えるでしょうが、移動に困難を抱えている人はより強く感じたでしょう。
RBBやシャードがこのように発生するということがルール等に記載されていてわかっていれば、車椅子や杖の人たちも移動方法を事前に準備できたかもしれませんが、今回はそうではありませんでした。
Ingressは車椅子や杖の人も対象にしている
さて、そもそもIngressが杖や車椅子の人を対象にしていないのではないか、そう思う人もいるかもしれません。かつてNianticは「Adventures on foot 」というミッションを掲げていました。「on foot」なら歩ける人だけが対象なのではないかと考えるかもしれませんが、これは誤りと言っていいでしょう。
現在のNianticが掲げているミッションは以下の通りです。
- 人々を屋外に誘い出します
- 冒険心を掻き立てます
- 運動の奨励
- つながりを作る
「on foot」であることを限定していません。
これと別側面でも、Ingressが移動に困難がある人も対象としていることがわかるものがあります。ミッションデイやミッション作成についてのFAQを見てみましょう。
ミッション作成やミッションデイについては移動に困難を抱えている人への配慮を促している
移動に障害のある人にとって、ミッションを完了することが困難であったり、不可能であったりする可能性を記載するか検討してください。
連作ミッションを作成する際、杖や車椅子など移動に困難を抱えている人へ配慮して、説明を記載することを促しています。
Mission Day は都市を探索するイベントです。 Mission は子供連れのファミリーや車椅子のエージェントも簡単に達成できるものにしてください。
身体的な障害を持つエージェントは、1 つの公式 Mission Day mission を完了すると Mission Day バッジを獲得することができます。 (適用の最終決断は POC に委ねます)
こちらでも、移動に困難がある人、身体障害がある人への配慮が記載されています。
Nianticのミッションも合わせて考えると、こういった人たちも外に冒険に出てアクティブに活動して、いろいろな人たちと出会うことができる、そういったことをNianticは目指しているのではないでしょうか?
みんなが楽しめるアノマリーであってほしい
今回の那覇のアノマリーでは、移動に困難を抱えている人も楽しめるようなものではなかったと思います。Nianticが障壁を作ってしまっていました。
ぼくはアノマリーが大好きで、去年の上田や神戸のアノマリーの前にはルールをわかりやすく説明したページやマンガを公開したりしました。
公式のルール説明を読むのが大変だ、わかりにくいという人が周りにいたので、こういうものがあればみんながアノマリーを楽しむ一助になるのではないかと思ったからです。
そう、みんなにアノマリーを楽しんでほしいんです。
Nianticにとって今回のことは意図通りだったのか、そうではなかったのかはわかりません。ただ、誰もが楽しめるアノマリーあってほしいので、次回以降は移動に制限がある人が排除されるようないことを祈ります。